こんにちは!たーたんです。
どこの家でもある話題だとは思いますが、あきスペースを有効活用するための棚を作った時の、どんな棚にするか?のイメージ作りから完成までの内容を記事にまとめました。
おそらく皆さんの環境下でもあると思いますので、参考になれば幸いです!
きっかけは?ちなみにどこのスペース?
我が家には、ピアノがあります。
マンション暮らしのため騒音が気になるので、頻繁に弾いているわけではありませんが、奥さんの趣味で持っています。
ちなみに私は、楽器類はからきし駄目です・・
そのピアノですが、地震の際にグラッと倒れてくると危険なので、設置した際に耐震用の止め具で固定してあります。
なので、設置の際に色々考えるべきだったんですけど、スペースに余裕を持って置いてしまったんですよね。
楽器なので、あまり外に近い所に置きすぎるのも良くないかもしれないですし。
後々になって、そのスペースがちょっと勿体無いね〜と、奥さんと話になりました。
何か、このスペースにピッタリの棚がほしい。そうしたらこのスペースが有効活用できそう。
となるとやっぱり、作るしかないじゃないですか!
どうやって考えていく?
という訳で、まずはイメージ作りです。
どうやって考えていくのか、正解は無いのですが、実際のサイズ感と共に、何を置くのかを考えていくと、どんな棚にするのかが決まってきます。
イメージをふくらませるアイデアを出すためにも、まずは採寸。
当時のノートはこんな感じです。汚くてすみません・・
その場所を見てみると、エアコンの室外機とのダクトや、換気扇など、無視すると地味に使いにくくなりそうな所が見つかりました。
でも測ってみると、それらを考えたとしても、意外と広いスペースです。
これは有効活用したい!
換気扇やダクトがある所は、迂回したような構造にすると、作りやすそうです。
くり抜いてしまうと、取り回しも難しそうですしね。
また、奥行きはある程度あるものの、ピアノの出ている面から奥行き全部が収納になるようにしてしまうと、奥まり過ぎて収納スペースとしては使いにくくなりそうです。
あんまり奥行きが深すぎても、うちはそこは有効活用出来ないんですよね。
押入れとかもそうなんですが・・
ダクトと換気扇回避案から、もう一度、イメージを膨らませます。
奥行きの異なる棚を重ねるというアイデアでどうか?と考え始めました。
棚の段数とサイズも考えないといけないです。
だいたいざっくりで構わないので、何を置きたいのか?をしっかり考えたり、欲しい人と話すのが良いと思います。
妻は何個か置きたいものがあったようです。例えば、
-
- ピアノの楽譜
- 手芸関連の雑誌
- ハンドベル
- 頂いたプリザーブドフラワー
- 写真
こういう、何か基準になるものがあれば、それらを置けるようなスペースとしてどうあればいいか?が考えられるので、話がとてもスムーズになります。
更にもう少し具体化します。
置きたいものが、こういう奥行きでいいか?こういうデザインで、このスペースにあった時に、取り出しやすい?もう少し変えたほうが良い?等、話していきます。
今回の場合は、本を置くスペースの奥行きが深すぎて、取り出しにくいかも、という話になりましたので、またイメージを変えようと思います。
こうやって、モノとして作り始める前の今のうちに、きっちりどういうモノになるべきか考えることが、そのモノを有効にかつ、ずっと使い続けられるコツだと思います!
そして少しずつ、設計に近づいていきます。
どんな構成にする?
実際に置く場所の制約(換気扇、エアコンのダクト)および、置きたいモノ、奥さんとの話から、三段構成にするのが良さそう、という話になりました。
置くものもそれぞれ違い、また、それぞれの取り出しやすさも変わってくるからです。
三段構成にする時のイメージを、図にしてみました。
それぞれの段は無理に結合せず、載せている状態にします。
なので、耐震性はあまり良くないので、横から金具などでくっつけるのが良さそうですね。
(2018.11.18追記 でも、震度6の地震ではびくともしませんでしたよ)
この辺りは、それぞれの環境にあったやり方があると思います!
ひとまず、作るモノのサイズと構成については、これで良さそうです!
どういう材料で作る?
さて、モノのイメージが出来てきましたので、どうやって作るかの方に意識を向けていきます。
どういう板が何枚要るか?を、棚板・側面の板・後ろの板に分けて、サイズと枚数を考えます。
パーツとして見ると、結構ありますね。。。
今回のように、同じサイズのパーツがあまりなくて、細かいパーツが多くなる場合は、作るのが結構大変になる傾向があります。
あくまで趣味の日曜大工ですから、気持ちよく継続していくためにも、作りやすさも大事です!
木取り図を考えて、この構成でいいのか考えます。
ホームセンターで売っているサブロクサイズ(約910mm × 約1820mm)の板に合わせる事をイメージします。
すっかり、パズルですね!
パズルは好きなので、考えるのは飽きないのですが・・
何パターンか考えてみましたが、いいパターンが見つかりません。
こういう時は、思い切って・・諦めます!(笑)
板を1枚でやるのではなく、何枚かの木を、合わせて作る方向にシフトします。
この、板を合わせて作る実績は何回かあります。
本当はダボで継いだり、板を間に挟んだりして板を継ぐのがよくあるやり方ですし、きちんとしたやり方ですが、
私の器用さのレベルではダボ継ぎでなかなかうまくいかないんですよね。。。
板を入れるためには、工具が必要ですし。トリマーは結構うるさいので、マンションでの木工では使いにくいんですよね。
ベランダでやるのも、ちょっと駄目かな〜というくらいの音がします。
結局、何も工夫無く、接着剤でくっつけて、クランプで固定して一晩寝かせて・・を繰り返すと、この棚の用途では十分な強度が得られます。
この不器用な方法で何度か作って使っていますが、特に壊れたり、いきなりバラバラになったり(笑)はしません。
自分にあったやり方というのは、大事だと思います!
次は、実際に木取り図を作り、モノを作っていきます!
木取り図は?
作るイメージが出来たので、サイズに基づいて木取り図を考えます。
端は粗い仕上げになっている事が多いので、私はカットしています。
また、変なマーク?みたいなのが印字されている事も多いので、使わない事をオススメします。
途中の設計から構造をシンプルにしたおかげで、かなりの部分の部材を共通化出来ました。
こうやっておけば、多少ばらつきが出ても、同じ所に使う部材でのばらつきを少なくする事ができるので、とても作り手としてはやりやすいです。
今回は切断回数が多くなりそうなので、カット数を数えました。
なんと47回!多いですね〜。
でも、自分でこれだけカットする事を考えると、カットしてもらうほうが楽かなあ。。
ホームセンターでのカットについては、こちらの記事を見てみて下さい。
また、材料費も合わせて計算しました。6000円ちょっとですね。
私の日曜大工系にしては、お高い方の作品だと思います。
こういう大型作品になると、どうしても多少は高めになりますね。
でも、それで家がスッキリ片付いて、気持ちいい生活が出来るなら良い投資だと思います!
この木取り図をもってホームセンターに行って、実際に買ってきます。
買ってくる時は、木材の曲がりや反りについて、きっちりチェックしておきましょう。
ここで曲がったり反ったりしている板だと、なかなか作品の完成度を上げにくいです。
作り方は?
さて、木を買ってきましたので、実際に作っていこうと思います。
まず材料を継いで1枚の板を作ります。これはダボ等は使わず、接着剤のみで、クランプで固定して作ります。
本当はダボを使ったほうが良いと思いますので、気になる方はダボで作ってくださいね!
板が出来たら、次は板同士を接着して、コーススレッドで固定します。
地味な作業ですが、きっちりやっていくことが大事かなと思います。
仕上がりは?
こうやって作っていくと、出来ました!
棚に置こうとしていたハンドベルも、きっちりハマっています。
気にしていた換気扇やエアコンのダクトとの関係も、想定通りの位置でかわせています。
奥さんもとても喜んでいます!これが一番ですよね。
何より、自分が嬉しいです。
1×4材をあわせて作っているので、あまり板の端のヤスリがけはしなくても、
いい感じの滑らかさになります。
まだまだ作りたいものはあるので、今後も挑戦していきたいと思います!