こんにちは、たーたん(@tahtan_tahtan)です!
キャッシュフローを取れる投資対象として、コインランドリー投資を調査しており、まとめた記事を以下に作成しました。
コインランドリー投資の調査。利回り・リスク・気にすべきポイントは?
コインランドリー投資先として、出店する際にWASHハウスとフランチャイズ契約を結ぶ方もおられるかもしれません。
WASHハウスについては、WASHハウスの挑戦という本でコインランドリー投資および会社としてのスタイル・フランチャイズ契約について詳しく書かれています。
とても勉強になる本なので、もしコインランドリー投資を検討されている方は一読をお勧めします。
ここでは、そのWASHハウスについて、決算短信をみることで、コインランドリー投資家として気になる数字や記載もありましたので、共有しようと思います。
ただ、決算短信を見る際には、会社が出している情報なのと、監査対象外な資料を鑑み、基本的にはなるべく会社にとって有利に見えるようにはなっている事を念頭に、気になる数字をまとめてみます。
既存店売上高の状況(平成30年12月期)
結局新規出店をどんどんしていっても、既存店売り上げ高が下がってしまうと投資対象としては微妙であり気になる所です。
こちらは上下動はあるものの、平均するとぴったり100%くらいに落ち着きますね。

また決算短信(平成29年12月期)を見ていると、以下が読み取れます。
出店時にオーナーが支払う額は約2,100万円
まずFC事業として、1店舗あたり出店時に2,100万円の費用を見込んでいることが決算短信から読み取れます。
これがWASHハウスの売り上げとなり、逆に我々が投資する場合は支払う費用となる訳ですね。
実績を見ると、109店の新規出店に対して売り上げ23億5,800万、すなわち1店舗あたり2,163万となっていて、ほぼ目論見通りの金額が出ていると見えます。
上記出店時の費用約2,100万の主要な内訳はランドリー機器のパッケージング販売のようなので、マージンをどれくらい取っているのか気になる所ですが、原価実績は15億2,000万なので、1店舗あたり1,395万円がパッケージの原価となります。
故に768万円が平均してWASHハウスが手に入れるマージンとなりますね。
おそらく社内の規定で何らかの決済ラインがあるとは思いますが、出店時に交渉するならここを少なくする所なのだとは思います。
とはいえ、WASHハウスの全売り上げを見るとFC事業の売り上げ比率が約70%であり、ここが下がると会社の業績に大きく寄与してしまうため、おそらく上からは許可は出ないでしょうし、実際厳しいでしょうね。
また、原価については以下の記載もあり、2,100万円払えばそれだけではなく、店舗の内外装については別途費用がかかりそうですね。
FC事業の原価につきましては、コインラン ドリ-機器等をパッケ-ジングしておりますので、売上店舗数と比例しておりますが、前事業年度まで例外的に発 生しておりました建築の請負については、当事業年度におきましては請け負っていないことや、メーカーとの契約 にて、仕入代金に応じて割戻があったことから原価が低減し・・
WASHハウス決算短信(平成29年12月期)より
確かに建築も請け負って原価率も高くなると、つられて営業利益率・経常利益率が悪化するので、財務上の見た目が悪くなりますしね。
この辺りは、銀行からの融資を考えての戦略なんだろうな〜と思います。
1店舗1月あたり11万円の管理費をオーナーが支払う
平成29年12月期末の店舗数は、逆算していくと494店舗のようですね。
店舗管理事業の内訳については、以下のように記載があります。
店舗管理事業の売上の内訳は、FC店舗から受領する洗剤販売、店舗管理料、清掃受託費、広告分担金となって
WASHハウス決算短信(平成29年12月期)より
おります。これらの売上はFC店舗数に比例し、ストック収入として増加することから、FC事業で見込んでおり ます店舗数に、直前期実績をベースにそれぞれ内訳別に金額を計画し取り組んでまいりました。
なので、単純に実績値(6億9,400万)を店舗数494および12ヶ月で悪と、11.7万となります。
これが、オーナーとなった時にWASHハウスに毎月継続的に支払う代金ということですね。
まとめ
既存店売上高については、複数年分の決算をたどっていくともう少し現れてくるのかもしれません。
管理費や初期費用の実態として、実際に本で見たりセミナーで聞いたりするよりは、このような決算資料から読み解く方が、実態とあってそうで良さそうに感じました。
それではまた。